「書類の向こうに見る薬」
Category: 研究+α | Update: 10/22 | Posted by: ishizawa
製薬業界は、他産業と比べて気の遠くなるような歳月と莫大な資金を研究開発にあてており、開発リスクは大きい。一方で、ひとつの新薬が生み出す価値は、患者にとっても製薬企業にとっても非常に大きい。ハイリスク、ハイリターン事業であり、創薬の開発過程で特許を取得して特許料から資金を回収したり、国内外での新薬販売に有利な特許を取得するなど、緻密な特許戦略が欠かせない。企業や研究機関等のクライアントのパートナーとして、清水国際特許事務所は、法律、技術の知識を駆使し、数十カ国における特許取得手続きを支える。
薬作りの異なるフェーズにかかわる
入所7年目の佐藤さんは学生のとき、製薬の基礎研究の一つともなる有機合成化学の研究室で学んだ。目的とする生理活性物質を作り出すために、何十工程とある反応を繰り返す日々。「その物質の薬効やどうやって世の中に出ていくかという点には触れる機会がなかった」。
今は、クライアントの研究成果を特許として申請するための明細書を作成したり、審査過程で特許庁から要請される補足資料や追加書類を作る。発明者の研究に対して、特許を取るためにはさらにどんなデータが必要かをアドバイスすることもある。研究成果を俯瞰して、いかに社会に還元していくのかに心を配る。
「非常に刺激的な業務」。佐藤さんの携わる業務には、論理的な文章力、法律、技術などの様々な専門性、さらに国内外に及ぶ出願申請にかかわるため英語力も求められる。自身の日々について語る佐藤さん語気に熱が増してくる。
緊張感のある職場で
「研究成果を社会へ還元できること」を基準に薬づくりに関連する研究を選び、同じ理由で特許事務所という職場に興味を持った。佐藤さんは、事務所訪問した時に所長の見識の広さや人間的な魅力に惹かれて就職を決めた。入所して、自分が直感的に信じた道に自信を持った。
特許取得は、「発明者の今までの研究成果を産業界で活かせるかどうか」「特許が申請者個人のみならず社会にとって有用かどうか」といった重要な判断が下されることになる。そこには様々な法律に基づいた制度を遵守することが求められる。「所員全員がクライアントの期待に応えるため、事務所の発展のために生き生きと仕事に取り組んでおり、職場は良い緊張感に満ちていた」。入所時に感じた職場の雰囲気は、今も変わらない。最初は事務手続きや社内システムの構築など、専門外の業務も求められることに戸惑った佐藤さんも、自身のスキルアップのために必要な経験、事務所の発展のために必要なもの、それを考えるようになった時に戸惑いは消えた。いつの間にか、プロ意識を持った個人が集う清水国際特許事務所の一員になっていた。
さらなる成長を目指して
もっともっとクライアントや周囲の期待に応えたい。佐藤さんはその思いを「弁理士」という資格の取得で実現させた。特許制度、知的財産の保護制度の法律的な背景を深く理解した専門家としてクライアントにより的確なアドバイスができるようになりたい。明細書を通して佐藤さんが大切にしているのは、クライアントとそのクライアントの発明を通じてつながる人たちの役に立ちたい、という想いである。佐藤さんには、特許取得の先にあるクライアントの顔、さらにその先にある消費者の顔が見えている。
- 氏名
- 佐藤利光
- プロフィール
- 清水国際特許事務所
茨城県土浦市卸町1-1-1 関鉄つくばビル6F




