「製薬業界に見つけた自分の領域 ~治験モニター~」
Category: 研究+α | Update: 10/22 | Posted by: ishizawa
「正直なことを言うと、最初は会社より職種に魅かれて入社を決めました」。2004年にテムリック株式会社に入社した佐々木さんは当時のことを振り返る。大学院入試に合格していた学部4年生の秋に研究室の先輩を通じて知った「治験モニター」という職種。生物学を学び「生命」に関わる仕事をしたいと模索していた佐々木さんは、10日後には入社を決めた。黎明期のCRO業界
テムリックは、抗がん剤に特化して医薬品開発業務を製薬企業などから受託する開発業務受託機関(CRO:Contract Research Organization)として、2002年に設立された。基礎研究から生まれた医薬品候補の開発には、動物での安全性試験(非臨床試験)を通過したものに対して、健康な人や患者の協力を得て行う臨床試験が欠かせない。多数の開発品を有する製薬企業にとって多大な時間と労力を要する臨床試験業務を専門機関と協力して進めることで、医薬品開発の質とスピードを向上しようという動きが1970年代にアメリカを中心に始まった。日本でも、1997年、医薬品の臨床試験の実施基準に関する厚生省令(当時)と運用に関する通知が出されて以来、その数は年々増加しており、現在は40社を超える。
モニタリング業務に必須のスキル
今、佐々木さんは製薬企業から依頼される様々な受託業務の中でも、臨床試験が実施計画書や法令に即して行われ、同時に臨床試験に協力してくれる人(被験者)の人権や安全が守られていることを保証するための「モニタリング業務」に携わる。北海道から九州まで、臨床試験を実施してもらっている病院に直接足を運び、医師をはじめとした関係者と協力して期日までに試験を遂行することが使命だ。多くの立場の人が携わるからこそ、その間で悩むこともある。それでも、コミュニケーションを保ち続けることが重要だという。「私の強みは、どんな時も人前に出ると笑顔になることだと思います」。
モニターの魅力 ―カルテが語る―
順調に臨床試験が遂行されることとともに、自分が担当した試験で実際に良い結果出た時のうれしさは格別だと佐々木さんはいう。「テムリックが対象とする抗がん剤は、腫瘍が小さくなるなど結果が明確なデータとしてわかります。それだけでなく、カルテを通して伝わってくる患者さんのコメントに、一喜一憂してしまう人間臭いところがこの仕事の魅力の一つです」。
学んできたことを活かしたい。人の役に立つ仕事をしたい。2つの漠然とした想いから医療関係の仕事に就きたいと考えていた佐々木さんにとって、治験モニターという仕事との出会いは幸運だった。「薬が販売されるまでの過程に、こんな仕事が存在することさえ知りませんでした。直接患者さんと接触することはありませんし、表舞台に立つ仕事ではありませんが、やりがいのある仕事です」。
経験を積む場所
「CROでのモニタリング業務は、様々な製薬企業がクライアントです。扱う薬の種類も、臨床試験の実施アプローチもクライアントによって異なります。好奇心旺盛な人にとっては、面白いことがたくさんある場所であり、経験を積める場所ですね」。方法も接する人も多種多様なところが、製薬メーカーのモニタリング業務とは違った魅力だ。4年前、好奇心と直感を信じてCROでの治験モニターとして製薬業界へ飛び込んだ佐々木さんは、現在テムリックの治験モニターの中核として活躍する。テムリックでは、創業以来フラットな組織を保持し、実績とプロセスを評価する。最年少・最短期間でマネージャーとなった佐々木さんは、部下のマネジメントという新たな経験に挑戦する。
- 氏名
- 佐々木 純一
- プロフィール
- テムリック株式会社
治験モニター
東京都港区赤坂3丁目4番3号赤坂マカベビル




