バイオ研究者に未来を提案する研究支援ベンチャー
プロメガ株式会社
バイオ研究を支える精鋭たち
プロメガ株式会社は試薬・機器をバイオ研究者に届け、新しい技術やアイディアを提案することを通じ、科学の発展に貢献する。
同社の特徴は営業、テクニカルサポート、マーケティングといった販売関連の社員の9割が研究に携わった経験を持つということ。しかも、それらの部門長は全員Ph.D.を取得しているのだ。これほど研究畑出身の人が揃う企業は業界を見渡しても珍しい。多くの試薬メーカーが数百人規模の人員を抱えて製品を販売するのに対し、同社は30名という少ない人員で事業を展開している。同社は少数精鋭の体制で日本の研究を支えているのだ。
研究経験者にこそ、達成できること
はじめから営業職を進路に考える研究者は少ないかもしれない。同社営業部長の古石氏もその一人だった。古石氏はPh.D.取得後、助手を9年間務めた経歴をもつ。営業職を選んだきっかけは、助手を務めた後の自分のキャリアを考えたときに、研究を支援する立場から、科学の発展に貢献してみたいと思ったためだ。
そんな古石氏は、自身の経験から「研究に携わった人にとって営業やマーケティングの分野は向いている」と語る。実験データや文献から独自の仮説を組み立て、実際に実験し、結果に考察を加え、以後の研究につなげていく。研究に携わる者ならば、そんな行程を自然と行うはずだ。研究者への働きかけも、実は同様である。自身の研究経験と市場調査結果から、どの研究者にどんな製品を届けるのが適しているのか、という独自の仮説を組み立てる。次に、実際に研究者と対話し、製品と引き合せる。得られた相手の反応は、新たな提案に役立てていく。このように研究者にとって日常的な一連の行動は、実は営業業務においても大きく活きてくるのだ。
研究発展に少数精鋭で挑む
同社が採用者に求めているのは、主体的に業務に取り組む意欲と、高いコミュニケーションスキルである。実際の業務では、自ら目標を設定し、直接現場に出向いて研究者に提案を行うことが多いが、より多くの研究者に技術やアイディアを発信するために、今後、販売店を介した間接的な働きかけを行う局面も増えてくる。変化する環境において主体的に業務を行える意欲と、製品の魅力や研究者への提案の仕方をわかりやすく伝え、人を動かす能力が、なにより求められることなのだ。
同社は1995年に設立された成長を続けるバイオベンチャー。少数精鋭を貫く同社の採用の壁は高い。それでも、科学の発展に研究活動とは別の角度から貢献しようという強い意気込みを持つ研究者ならば、十分に挑戦する価値があるはずだ。

